プレス加工はここまで出来る! 高品質と最新設備の(株)産栄工業

東名集中工事の真っ最中の10月末に、菊川市にある株式会社産栄工業さんに行って参りました。

自動車関連部品のプレス加工が、生産全体の98%を占めるプレス加工の専門の会社です。



取材に応じて頂いたのは、人懐っこい笑顔が素敵な山本淳一さん。(#^^#)


産栄工業写真6

営業部と業務部の課長を兼任なさっています。





まず事務所の会議室に通された時に、私の目に飛び込んできたのは、プレス加工品のサンプルたちでした。

その数と種類の多さに、ビックリ! (@o@)/


産栄工業写真3 産栄工業写真4


産栄工業写真5 産栄工業写真12

これらが、そのサンプルたち。

1枚の鉄板から、20工程以上のプレスを経て1つの製品が出来るのです。

深絞りプレス加工、異形状プレス加工と呼ぶそうです。



産栄工業写真1

このパネルが物語る様に、車の色々なパーツを作っているのですね!



産栄工業写真2 産栄工業写真11

こちらは、板鍛造(いたたんぞう)プレス加工。



これまでのプレス加工では不可能だった「ピン角」仕上げをしています。

「ピン角」とは、断面を見たときにほぼ90°に近い角のことです。



「今までは1つの製品を作るのに、鍛造、鋳造、プレスが分業していて、

 発注側としてはそれぞれの会社に頼まなくてはなりませんでした。

 弊社は『鍛造や鋳造でやっていた工程もプレスで出来ます』と提案しております」(山本課長)



自動車関連のプレス加工が多いと伺いましたが、自動車メーカーが相手だと、

人の命を預かる機械だから、求められる品質はかなり厳しいものではないですか?



「そうですね。過去に自動車以外の分野のお客様の仕事を請けたことがありまして、

 お客様から『そこまで(高品質を)やらなくてもいいよ』と言われたことがあります(笑)。

 私たちにとっては当たり前のことなんですけどね」(山本課長)



なるほどー。

長年自動車メーカー向けにやっていたから、高品質が当たり前なんですね。



「自動車メーカーからの要求はホント厳しいので・・・。

 例えば、この『ピン角』なんですが、あるメーカーからは『ウチの場合、

 このRがほにゃらら・・・』と言われたことがあります」(山本課長)



えぇ!! (゚o゚;)  そんなこと言うのですか!?



「さらに、ほにゃららがほにゃららで、ピーなんです」(山本課長)



な、なんと!(しばし絶句)

※機密保持の関係で、会話の中の音声を一部編集してあります。(笑)





しかし、それにしても・・・・、

いったい、どうやってプレスだけでこれらの製品が出来るのでしょう??

実際に見てみたいという好奇心がむくむくと・・・!(^^;;



あのぅ、山本さん、出来れば工場の方を見学させて欲しいのですが・・・。

「もちろん、いいですよ!」(山本課長)

な、なんて良い人なんだ、山本さん!(心の叫び)





というワケで、工場の方も山本さんに案内して頂きました。



工場に一歩、足を踏み入れて、これまたビックリ! (@o@)/ ワォ!


産栄工業写真13 産栄工業写真14

写真から縮尺が伝わるか分かりませんが、これで高さが7mあります。

とにかく大きいのです。地中には倍の深さの14m埋まっているそうです。



2枚とも同じ機械を撮った写真ですが、写真の中で左側のプレス機械が

1500t、右側が1000tの圧力をかけられます。

もの凄く音がデカイのです。近くで大声で話さないと聞こえません。(^^;;



ドシャン、どしゃんと絶え間なく続く、プレス機の音が地響きの様です。

この機械ならば、屈強なターミネーターでもぺしゃんこになるでしょう。(笑)

パワフルでワイルドな世界です。(^^;;



産栄工業写真15

何工程かを経た製品が、プレス機械の中から次々に出てきます。

こういうのを、トランスファープレス機と言うのですね!

初めて実際の機械を目の当たりにしました。(^^;



産栄工業写真17

これは「スクロールコンプレッサー用ベアリング」です。

この窪みの1つ1つに球が乗るわけです。

球を挟んで、もう一枚が重なり、スクロールするワケですね。

接地部分が「点」なので摩擦が少ないのですねー。(^^)v



産栄工業写真18

この機械からプレスされて出てきます。

何工程目かに、ドーナツ状のリングがクルっとひっくり返るところがあり、

「いや~、よく出来ている!」と感心しますよ!



産栄工業写真19

流れ出てきたリングを、人の目で製品に傷がないか、1つ1つチェックします。

不良品を私も見せてもらったのですが、どこに傷があるか分かりません。

この巨大な虫眼鏡の下で見せてもらい「ほら、ここです」と言われて初めて

微かな傷を認めることが出来ました。



チェックしている社員さんは、んもうプロのワザですね!すごいなぁ!(^^)d



産栄工業写真20 産栄工業写真10

左は、1200tの能力を有するプレス加工機です。

厚板プレス加工と言って、分厚い鋼板が順に形を変えていっています。

右の写真のサンプル群が、厚板プレスで出来たものです。



こちらも、ものすごい迫力です。ワイルドです! おぉ!(゚o゚;)



「これらの設備は、大手の工場に行くと同等か、それ以上のものが並んで

 います。しかしそれらはある一定の用途にしか使われないのが実情です。

 我々中小企業のレベルで汎用のプレス機をここまで揃えているところは

 多分、他にないと思いますよ!」(山本課長)





道路を挟んで、別の建屋に行くと、急に音がしない世界になります。

製品の格納庫と品質管理を行う検査室です。



産栄工業写真21 産栄工業写真22

左の写真はオイルゲージの格納棚です。右の写真は三次元測定器です。



「昔は検査はみんな人の目でやっていましたが、今は最新式の機械で代用しています」(山本課長)


昔に比べて、便利になったんですねぇ・・・!


「はい。でも最終的には人の目が入ります」(山本課長)



産栄工業写真9

取材時恒例の「展示会、いっちょやったるゼ!」のポーズ。(笑)


山本課長、色々教しえて頂いて、ありがとうございます!m(_ _)m





今回の取材では、実際に現場を見せて頂いたのですが、産栄工業さん、すごいです! (^^;;



1000t以上のパワフルな機械のワイルドさと、

針の穴ほどの傷も見落とさない様な繊細さを併せ持った会社ですね。