微小な「電気接点」に創意工夫し魂をこめる! 平電機(株)の情熱

平電機(株)さんは、静岡県東部、駿東郡長泉町の工業団地内にあります。

どんな会社なんだろうとドキドキしながら取材に行って来ました。



平電機写真d

取材に応じてくれた、代表取締役の平 正和さんです。

写真では大人しそうに?見えますが、とても情熱のある社長さんです。(#^^#)

激動の時代背景の中でやってきた創意工夫を沢山話して下さいました。



社員さんが私たちを見かけると、皆さんがご挨拶をしてくださり、

とても良い印象を受けました。こういうところが良い社風ですよね。(^^)



平社長、そもそも「電気接点」って何ですか?



「ありとあらゆるスイッチの中に必ず存在するもので、電流が流れる・流れないを

 制御している部品のことです。火花が飛び、1000℃以上になりますので、

 熱に強い材料を入れないと焼きついてしまい、スイッチの誤作動の原因になります。

 大きさは、だいたい1mm~10mmくらいです。

 弊社は材料から作っているのですよ」(平社長)



実物を見せてもらったのですが・・・、



平電機写真g 平電機写真h

ち、小さい!カタログで見るのと全然印象が違いますね!!  (゚△゚;)!



「普通、スイッチがダメになっても分解してまで中身を見る人はいないですよね(笑)。

 でもホントに色々なところに使われているのですよ」(平社長)



例えば、・・・・・


平電機写真a 平電機写真b

こんなところとか、



平電機写真c 平電機写真i

こんなところとか、です。

左の写真はホットプレートの温度を調節するものです。

右の写真のポットの電気接点は、唯一外から見える電気接点です。

これらは、ほんの1例で、平社長に沢山のサンプルを見せて頂きました。



平電機写真e 平電機写真f

これは、3つの電気接点があるケース。

左はスイッチがOFFの場合。上と真ん中の電気接点が接しています。

右はスイッチをONにしたところ。今度は真ん中と下の電気接点が接します。



電気接点を作られているところは何社くらいあるのですか?



「5、6社くらいしか日本に残っていませんね。非常にニッチな産業です」(平社長)



1個の値段は、おいくらくらいなんでしょうか?



「2~10円くらいかな?スイッチの中では、一番高い部品ですね。

 使っているのが金メッキしていたり、接点合金は銀で出来ているので」(平社長)



平電機写真7

工場にある機械群です。



「当社独自で、ネジや釘を作る機械を改良して、電気接点を作る機械を製作しています。

 効率よく、金型もセットしやすい様な機械で生産するので、小ロット多品種のものを早く作る

 ことができます」(平社長)



「通常は板からくり貫いて作るのですが、ワイヤーから作成するので材料に

 無駄が無いのです。環境にも優しいです(笑)」(平社長)



どうやってコストダウンしているのでしょうか?



「金メッキを必要なところだけやる『省金化』とか、複合接点に使う銀をできるだけ少なく使う

 『省銀化』をしています。冷間圧着法の技術で胴体部は銅、接触部分は銀なのですね」(平社長)



「その他にも、足部に穴を空ける中空接点、銀を頭部の中央部分だけにしか使用しない

 段付き接点などもあります」(同)



こんな小さな電気接点に、銀を節約するそんな工夫がされているのですね! (゚o゚;)!



「ロット数が多いですから、銀の部分を1個1円の削減できれば、

 1,000万個集まれば、1,000万円削減出来るワケです」(平社長)



それが1ヶ月だとすると、年間にして・・・!   ワォ(@o@)!!



「銀を少なく使う良い点は、半分の値段(分の銀)で作っておけば、

 将来的に銀の値段が上がったとしても、影響が半分で済むのです」(平社長)



でも、銀そのものの品質には貴社は「こだわり」があるのですよね?



「その通りです。純銀と通常呼ばれるものは99.95%以上あれば基準を満たすのですが、

 弊社は99.99%、いわゆるフォーナインにこだわっています」(平社長)


品質を落とさず、コストダウンに挑戦し続けているのですね・・・! (#^o^#)



平電機写真4 平電機写真5

こちらの検査もスゴイのです。

女性社員が虫眼鏡を使って、全ての接点を検査します。

                   ・・・ 気の遠くなる様な作業です!



厳しい経営環境下で、生き残るために工夫されていることは?



「『提案営業』ですね。つまり、お客様と協議しながら一緒に商品開発をして

 いくやり方です。いつも『品質』と『コスト』の兼ね合いになります。『同じ

 性能でもこういう工夫すれば、もっとコストがやすくなりますよ』と提案して

 います」(平社長)



「そのやり方を支えているのが弊社の『短納期』です。他社では試作が1.5~

 2ヶ月かかるところが弊社では1日から出来ます。『そんなに短く出来るので

 あれば、試験をしてみようか』という話になり、その結果合格だったら、

 採用されるワケです(笑)」(平社長)



平電機写真j

社内の明るい雰囲気が感じられます。(^^)



「値段勝負では、中国を始めとする海外に負けてしまいます。

 提案営業などお客様の声を聞く日本の良さを出していかないと生き残れません。

 40年間培った技術で医療分野進出も始めています」(平社長)



うーむ、まるで「プロジェクトX」を地で行っている様だ・・・! (^^;;

                           風の中のすーばる~♪



平電機写真1

恒例の「展示会、がんばるゾ!」のポーズ。(笑)





これを読んでいる、そこのあなた!

平電機のブースに足を運んで、是非、平社長に会って話をしてみて下さい。



海外の安売り攻勢に負けず、こだわりと誇りをもって国内に踏みとどまり、

知恵と工夫で難局を乗り切ろうとしている。

そんな「日本の中小企業の社長」の気概を感じる取材でした。



こういう会社(社長)がいることを皆さんに知ってもらいたいと思います。



頑張れ、平電機! 頑張れ、平社長! 頑張れ、日本の中小企業!! (#^o^#)/